医師独立開業・転職支援

プロのコンサルタントが開業・転職を支援

開業 虎の巻

今この立地が狙いどころだ!

立地を簡単に決めてはならない

独立・開業は、医師自身の目指している医療スタイルを実現するためのチャンスである。

しかし、どんな場所に診療所を開設するかは、自分が夢見ている医療スタイルを実現できるかどうかを大きく左右する。

一般に、立地選定をする際に、陥りやすい誤りとしては、次のようなことが挙げられる。

◎駅前だったが、メイン通りから一本ずれており、人通りが少なかった
◎集客力につながっていた周辺施設・店舗が撤退してしまった
◎地代が安く現居住地から近かったので、安易に決めてしまった
◎専門家のアドバイスを受けなかった
◎交通量は多いが、通り道になっているだけで地元の人が行きにくかった
◎競合医院が、良い立地に開業した

冷静に考えれば、このようなことは開業計画を立てる時点で予見できそうなものだが、独立・開業という初めての経験のなかで、つい見逃してしまう場合も少なくない。

しかし、立地選定に対する認識の甘さが、診療所経営ひいては医師自身の人生をも変えることを忘れてはならない。

一医院あたりのマーケット人口が多いのはこの地域だ!

表を見ても分かるとおり、江戸川・足立・板橋といった城東・城北地区が、現在、狙いどころといえる。

こうしたデータとあわせて医療圏の調査をする ことで、さらに詳しい内容を掌握することができるだろう。


<備考>
〈1)小児人口は、東京都統計協会発行「東京の人口」の小児人口比率を適用。
〈2)内科人口は、同上資料の人口総数から、小児人口を差し引いた数値を適用。
〈3〉区内人口は平成15年11月、医院数は平成13年度のデータです。


地域性を的確に把握する

では、立地選定を失敗しないためには、どうしたらよいのか。

それは、開業したい場所の「地域性」を的確につかむことだと言えるだろう。

開業した場所がどんな特性を持ち、どんな患者層が多いか、競合医院がどれくらいあるか、発展性はあるか、 といったことを把握することが重要だ。

具体的に地域性をつかむ手段としては、実際に自分で見るだけでなく、客観的なデータを用いるのも 有効な方法だ。

その一例としては、上の表のように、官公庁から公表されているデータをもとに特定地域内における 医師一人当たりのターゲット人口を割り出すことで、どの地域で医療施設が求められているかを把握する方法がある。

また、公表されているデータからさまざまな数値を割り出したり、データを組み合わせることで、さらに多くの情報を導き出すことも可能だ。

その他、都市の民間活力を示す指標の一つである「民力」を用いる方法もある。

しかし、データだけですべてを判断することはできない。

最終的に大切なのは、住人の視線で実際に 自分で見る、ということである。

自分が住民だったらどう感じるか、という視点でリサーチすることで、開業しようとしている場所が本当に好立地かどうかが見えてくるのである。

そして、的確な判断を下すためには、自分一人で見るのではなく、専門家の意見を取り入れながら進めるようにすることが望ましいだろう。

こんな地域が狙いどころだ!

しかし、誰が見ても好立地だと思う場所というのは、自分だけでなく他の人間も目をつけている場合が多い。

また常識にとらわれて、意外な好立地を見逃している場合も少なくない。

良い立地選定というのは、そうした意外な好立地を見つけることでもある。

たとえば、駅前こそが好立地だと思っている人は多い。しかし、じつはそうとは限らない。

確かに、駅前は好立地の条件の一つであるが、見過ごしがちなポイントも多く、開業後、失敗だったと感じる ことがある。

駅前に固執するあまり、かえって「高い買い物」になってしまい、大きな負担を抱え込むことにもなりかねない。

そこで、駅前にこだわらず、好立地を探すうえで着目したい点として、次のようなことが挙げられる。

■再開発・区画整理地域:新たにマンションが建設され、人口増や商業が発展する可能性がある

■ロードサイド(幹線道路沿い): 駅前や都市の中心地からは離れているものの、交通の便が良いため、 多くの人が入りやすいという傾向がある。

■人口密度が高い地域:駅から離れていたとしても、人が多く住んでいるため患者の確保につなが る可能性がある。また、その場所を通らないと行き来できない、という場所 も立地として望ましい。

■郊外型ショッピングセンターの近く:周辺住民だけでなく、車などを利用して多くの人が集まる場所であり、 好影響が予想される。

■認知された場所の近く:近くにランドマークがあり、多くの人から認知されている地域であれば、 診療所の場所も認知されやすい。

■競合医院の経営者が高齢:立地予定地域に既に競合医院があると、敬遠しがちだが、その経営者が 高齢である場合、将来的には患者数の増加につながる可能性がある。 実は、このような好立地は、都心はもちろん、都内でも城東・城北地区などには、まだまだあると考えられている。 伝統的に地域色が強かったり、もともとテナント物件がなかった地域だったため、長い間新規開業がなく、競合医院 がないところも好立地だといえよう。好立地を見つけ出す第一歩は、先入観を捨てることだといえるかもしれない。

今、医療ビルでの開業が最適

意外な好立地といえる場所は、文字通り、人が開業適地だとは思いもしない場所である。

もちろん偶然発見することもあるだろうが、基本的には、物理的にも時間的にも自分一人で探すことは困難である。

また、立地条件に適した場所が見つかっても、資金や開業のノウ八ウ、開業後の経営など将来的な不安はつきまとう。

その点、やはり専門家の力を借りることが望ましいといえるだろう。

既にに多くの開業医の間では、「医療ビル」での開業が注目されているが、効率的な経営を考えるなら、そうした方法をとるのも、立地選定の幅を広げる意味でも一つの方法だろう。

これは、専門家のトータル的なサポートを受けながら安定した診療所経営を可能にし、同時に同一ビル内でさまざまな科目の診療を受けられるという、患者にとっても医師にとってもメリットとなるスタイルである。

医療ビルでの開業にはさまざまなメリットがあるが、それらのうちの一部を挙げると、次のようなものがある。

■得意な専門性だけを強く打ち出すことができ、独自の診療を行うことができる

■他の料目の医院との連携が取りやすく、グループ診療に慣れた医師にとって適応しやすい

■一戸建て医院での開業より投下資本が少なく、回収が早い場合が多い

■開業当初から患者数を確保し、かつ増加を見込める好立地で開業できる

実際、医療ビルによって、若くして独立開業を実現しているケースも少なくない。じつはこうしたスタイルが、理想の診療所を開設する意外な近道なのかもしれない。

一覧に戻る
物件情報、開業に関するご相談、何でも構いません。
気になることがございましたら、下記からお気軽にお問い合わせください。
担当から折り返しお返事させていただきます。
氏名
携帯電話
メールアドレス
メールアドレス(確認用)
診療科目
お問合わせ内容